何とか成るさ・・・

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12月 26 '11

高校教師の世界も同じです。殆どの都道府県で教育委員会の最高幹部の中に「隠れキリシタン」ならぬ、隠れマルキストがいます。現に文部省の最高幹部(事務次官)は「カクメイをやるには入るしかない」と若き日には公言していました。彼は今日の「ゆとり教育」なる教育破壊の責任者のひとりです。名なぞ知る人ぞ知るです。彼は文部省(旧)のキャリアとして入省していきました。彼らの生き方のモデルは騙しも可のマルクーゼです。彼はライヒやフロムを引きながら父権の確立した家族、つまりは権威主義的家族は全体主義や軍国主義の基盤になるから、家族ではなく個人の人格を尊重する家庭にならねばならないのだと言っています。そして次官君は、民主教育の理論を体した者こそが、教育界を指導しなければならないとルカーチを賞賛していました。
「俺は国家の中枢に入るつもりだ。プロレタリアートなんぞ、いまは幻想だ。二・二六(事件)で、俺は一個中隊を指揮したかった。諸君もこれからどんどん国家の中枢に入れよ。総評(当時)なんかにいくら説教しても革命は来ない。中からそして上から知力と権力で革命はやるのだ。マルクスも『ドイツ・イデオロギー』あたりではそう言えばよかったのだ。マックス・ウェーバーはマルクスの裏を取ったのだ。ルカーチはそれを知ったのだ。だから潜るさ・・・」
二十三歳当時の会話でした。彼は文部省に入りました。そして彼は、ジェンダーフリーやゆとり教育の旗手でいます。同類の一人が外務大臣になった時には、私はさすがにささやかな義憤を感じたものです。
私は法学の徒ですが、東大法学部憲法学(元)教授宮沢俊義氏(この先生はフランクフルト・シューレとして令名が高い)門下のイデオログーたちが何を考えているかぐらいは想像できるつもりです。GHQ御用達のフランクフルト・シューレの牙城は簡単には揺るがないでしょう。皇室典範改定の「クーデター」(未遂)騒ぎは確信犯たちの所業なのです。小泉首相が危うく「拉致」を逃れることができたのは、ただ秋篠宮家の親王御誕生のお陰にほかなりません。
我妻栄(この先生もフランクフルト・シューレの令名が高い)教授の民法学のイデオロギー構造を克服しないことには、日本の民族的消滅を回避することはできません。何か大袈裟なことを言うつもりはありません。現民法を流れるイデオロギーは、家族制度否定のそれです。高校教師を定年まで勤めた私には「婦女子」という言葉が「腐女子」に聞こえたのは哀しかった。生徒指導部長という「非行」指導の責任者を十五年勤めたから、中高生たちの「性の乱れ」には多少は通じている部類だと思います。特殊出生率が一・二を割り、このままでは二〇五〇年には日本人が三千万人減るといいます。人口が半分になる日は遠くはないと思います。私は五十年を待たなくても、この十年の間に日本の「生存」の危機が来るのではないかと恐れます。

-『続・日本人が知ってはならない歴史』若狹 和朋(第八章)P.200-202